アーベル的/非アーベル的な微分計算

いまいちハッキリとはわからないのだけど、微分計算〈differential calculus〉に、アーベル的と非アーベル的がありそう。微分は基本的に線形性に依拠しているから、アーベル的微分が主流だけど、一部に非アーベル的微分が入るようだ。

  • アーベル的=可換的=加法的
  • 非アーベル的=非可換的=乗法的
アーベル的 非アーベル的
値の系 可換環 群(非可換OK)
関数 可換環値関数 群値関数
微分 普通の微分 対数微分
微分法則 ライプニッツ モーレー/カルタン
積分 普通の線積分 乗法線積分
バンドル ベクトルバンドル 主バンドル
ベクトル層 主層
コチェーン 加法的コチェーン 乗法的コチェーン

微分操作の中心となる、対数微分〈モーレー/カルタン微分〉と、乗法線積分の議論が必要。ここさえ、分かってない。

[追記]分かっていること:

  • (f - g) がKの定数である ⇔ df = dg
  • fg-1 がGの定数である ⇔ ∂f = ∂g

つまり、

  • Kの(局所)定数 ←→ Gの(局所)定数

という対応があり、

  • K-可換環層 ←→ G-(非可換)群層

という対応もあり、次のような微分系列がある。

アーベル的微分系列と非アーベル的部分系列が連携〈copuling〉させて、ナニカを作り、そのナニカの上で共変微分系列、対数共変微分系列が定義可能になるのだと思う。

[/追記]