全般的な話。
マリオスは、次の記法・定義を使っている
これは、
が2次DG環なこと。
ここで、k次DG環とは、kより大きい次数がすべて0であるDG環〈可換DG代数〉。0次DG環は単なる環〈可換環〉、X上の1次DG環層はマリオスの微分三つ組〈differential triad〉。X上の2次DG環層を、マリオスは曲率構造/曲率空間と呼んでいる。そして、X上の3次DG環層はビアンキ空間と呼んでいる。ビアンキ恒等式の記述にはビアンキ空間=3次DG環層が必要。
マリオスのやり方は、一度にド・ラームDG環を与えるのではなくて、必要なだけのkに対して、k次DG環を考える。
-加群層に対して、導分 を-接続または0次の共変微分と呼ぶ。
1次の共変外微分 を定義する。
ベクトル層のときは、
Q-代数への布石として、DG環とベクトル層からエンドDG環を作る。
R = DD が決まるわけだけど、これを2次元とするQ-多元環を作る必要がある。