論理の用語法整理の試み 3

まだまだ改善の余地がある。

コンパクト論理に限定するとして、

  •  \mathrm{FreeKCatF}(\mathbb{F}) 論理式=生成対象の集合 F から作った自由コンパクト圏
  •  \mathrm{FreeKCatS}(\mathbb{S}) 原子証明=生成射=シーケントの集合 S から作った自由コンパクト圏

コンパクト圏〈コンパクト閉圏〉は、射の同値書き換え〈equivalent rewrite〉により2-圏となる。コンパクト2-圏がモデルとなる圏(より正確にはモデルのターゲット圏)。

日常語 → テクニカルターム

  1. 命題 → 論理式
  2. 命題 → シーケント
  3. 命題 → 定理のステートメント(論理式、シーケント)
  4. 命題 → 定理
  5. 証明 → 証明図(ストリング図)
  6. 証明 → 証拠式
  7. 証明 → 定理の保証部〈warranty〉
  8. 証明 → リーズニング図(横棒図)
  9. 推論{規則}? → 原子証明{図}?
  10. 推論{規則}? → 原子リーズニング{図}?
  11. 公理 → 原子証明{図}?
  12. 公理 → 原子証拠{式}?
  13. 公理 → 絶対原子証明{図}?
  14. 公理 → 絶対原子証明{図}?の結論命題〈余域対象〉
  15. 公理 → 保証部〈warranty〉が原子証明{図}?である定理
  16. 公理 → 定理ライブラリのインターフェイス〈指標〉の宣言

テクニカルタームの省略・短縮

  1. 証明図 ← グラフィカル形式証明
  2. 証拠式 ← テキスト形式証明
  3. 証明 ← 証明図 ← グラフィカル形式証明
  4. 証拠 ← 証拠式 ← テキスト形式証明
  5. 証拠記号 ← 原子証拠式 ← 原子テキスト形式証明
  6. リーズニング ← リーズニング図
  7. 保証 ← 定理の保証部〈warranty part〉

定理の分類基準

  1. 名前があるかないか(なくてもよい) → 名前付き、無名
  2. ステートメントは論理式かシーケントか → 論理式、シーケント
  3. 保証部は証明図かリーズニング図か → 証明定理、リーズニング定理、どこまでリーズニングを書くかが程度問題
  4. 保証部は原子的か → 公理か否か

定理が公理であるとは、リーズニング定理なら保証部が原子リーズニング図、証明定理なら保証部が原子証明図であるもの。

定理の構成素〈部位〉:

  1. 名前、なくてもよい
  2. ステートメント
  3. 保証部〈ボディ〉
  4. 所属しているライブラリ
  5. 使用しているライブラリ

ライブラリ〈パッケージ、モジュール、セオリー〉構成も重要。従来、セオリー〈クライスリ射〉とセオリーのコドメインが混同されていた気がする。