名前の使い方

  1. 固有名:他でもないそのモノだけを指す名前
  2. 種別名:いくつかの個体達に共通する性質の名前。その性質により個体が分類される。
  3. 役割名:構造物や組織体の構成素/構成員の役割の名前

実際には、これらの名前の用法が頻繁に入れ替えられる。

  1. 固有名 → 役割名: 構造物/組織体内の構成素/構成員の固有名を、一般的な役割名に流用することがある。
  2. 固有名 → 種別名: “個体/構造物/組織体の集まり”の典型的特定メンバーの固有名が、総称的な種別名に流用することがある。
  3. 種別名 → 固有名: 種別名で識別される“個体/構造物/組織体の集まり”〈類〉を個体とみなして、種別名を固有名に流用することもある。
  4. 役割名 → 固有名: 構造物/組織体をひとつに固定した場合は、役割名が、その構造物/組織体内の個体の固有名として使える。

事例:

  1. 固有名 → 役割名: 1, 0
  2. 固有名 → 種別名: 任意次元の球面、円板
  3. 種別名 → 固有名: 集合、圏、バラエティの名前はほぼすべて
  4. 役割名 → 固有名: 単位元、最大元

識別の例