描画記述の基本

描画モデルは、描画エージェント(一人、ペインター、画師、絵師)、キャンバス(入れ子可能)、パレット(複数可能)からなる。

  1. 唯一のカレントキャンバスを持つ。
  2. 唯一のカレントフォーカスポイントを持つ。それは、カレントキャンバス上の点。
  3. カレントフォーカスポイントにより、カレントキャンバスは、不可視エリア(左)、描画済みエリア(上)、ブランクエリア(白紙)の3つのエリアに分割される。
  4. anyway, by the way で左に新しいエリアが生成される。新しいエリアはブランクだけ。

次は基本的な概念:

  1. キャンバス : 有限矩形領域だが、下と左に自由に伸ばせる。
  2. ポート(キャンバス境界線上にマークする)
  3. ホール〈穴〉、またはホール〈穴〉マーク〈スロット〉、テンプレーティングで使う。
  4. くり抜き hollow-out
  5. はめ込み fill-in
  6. 差し替え replacement
  7. フォーカスポイント: キャンバス上の点で、上が描画済み、左側は見えない。
  8. 視野〈field of vision | visible area | 可視領域〉左側は見えない。
  9. セレクションボックス : 特定のワイヤー達に注目して、その下に描く。他のワイヤーはセレクションボックスに入れない。
  10. 左遷移、anyway, by the way : 現在のフォーカスポイントをリターンポイントとして保存して、左側ブランクエリアのTopLeft にフォーカスポイントを移動する。
  11. 戻り遷移、go back : 直前に保存したリターンポイントにフォーカスポイントを設定する。
  12. 下端ワイヤー群 : ビジブルなワイヤーで、下端でダングリングしているすべてのワイヤーの集合
  13. セレクション : 下端ワイヤー群の連続する一部を選んで、その他のワイヤーを一旦無視すること。close select でセレクションモードから抜ける。
  14. 視野変更 : 左遷移、戻り遷移、セレクション開始、セレクション終了 で視野変更ができる。
  15. デカルト・スパイダリング : コピー、破棄、スワップの繰り返し、rearrangeコマンドで実行する。
  16. 動的パレット: Bottomline は下端ワイヤーの集合。原則的に番号でアクセス。Diagram には単一の図のみが存在する。Bottomlineをhaveし、Diagramをpossessしている。
  17. エリア移動: 左エリアへの移動が anyway、セレクションエリアの生成と移動が select。左エリアから親エリアへの移動が go back、セレクションエリアを閉じて親エリアに戻るのが close select。

coloured properad, coloured PROP, many-sorted Lawvere theory の関係は https://arxiv.org/pdf/1512.05980.pdf で確認。