インターフェイス、オペセット、算子〈アイテム〉

ホムセット要素/色/極性の相当物の呼び名」の続き。

  1. 図/図式〈ダイアグラム〉はキャンバスに描かれる。
  2. キャンバスに穴〈holes〉があるかも知れない。
  3. 穴はインターフェイスを持ち、キャンバス自体も(外部境界の)インターフェイスを持つ。
  4. 複数の穴は複数のインターフェイスを持ち、それはインターフェイスのクラスター〈構造付き有限集合〉になる。
  5. インターフェイスに対する集合の割り当てをスピシーズと呼ぶ。単純な文脈ではスピシーズをファミリーと呼ぶ。
  6. 穴達〈holes = arguments〉に対するインターフェイスは、インターフェイスのクラスターを形成する。
  7. スピシーズがあると、穴達は“集合のクラスター”を作る。
  8. 図式セット〈set of diagrams〉〈フォレスト〉があり、所属する図式ごとに、スピシーズから決まる集合のクラスターからの関数が決まっているとき、それを当該図式に対するコンビネータと呼ぶ。
  9. 特定のスピシーズと図式でインデックスされたコンビネータの族を“インターフェイス付き図式セット”の集合表現〈set representation〉と呼ぶ。
  10. 図式 $`d`$ のコンビネータを $`\mathbb{K}_d`$ と書く。コンビネータは、複関手の複ホムパートになる。対象パートがスピシーズで与えられる。
  11. インターフェイス付き図式〈形状〉の集まりがスケマティック系だとすると、インターフェイス上のスピシーズと、コンビネータがスケマティック系の集合表現を与える。
  12. スケマティック系の集合表現の全体は圏となる。表現の圏/代数の圏。

スケマティック系としてのモノイド

  1. 色の集合は単元集合。
  2. アルファベットは図式〈シンボル〉の集合である。この場合、アルファベットの個々の文字が図式〈シンボル〉になる。
  3. 文字=図式=シンボルのインターフェイス〈インターフェイス〉は単元集合に値を取る。
  4. スピシーズは単一の集合のことである。
  5. スピシーズが定義する集合のクラスターは、集合のリスト。意味は直積。
  6. 図式〈シンボル〉ごとのコンビネータは、$`\mathbb{K}_a : X \to X`$ という写像。
  7. 図式〈シンボル〉ごとのコンビネータ=文字ごとの写像があれば、自由モノイドに拡張できる。
  8. 異なるアルファベットは、異なるスケマティック系を定義する。
  9. アイテムセットは、表現集合となり、アイテムとは表現集合の要素である。
  10. アイテムのリラベリングによる転移は発生しない。

スケマティック系としての圏

  1. グラフの頂点が色となる。
  2. グラフの辺が図式〈シンボル〉となる。図式〈シンボル〉の集合は、辺の集合。
  3. 辺=図式=シンボルのインターフェイス〈プロファイル | 色付きクラスター〉は、頂点のペアに値をとる。
  4. スピシーズは頂点に集合を割り当てる。
  5. スピシーズが定義する集合のクラスターは、集合のリスト。意味は直積。
  6. 図式=辺 ごとのコンビネータは、$`\mathbb{K}_f : X \to Y`$ という写像。
  7. アイテムセットは、表現集合となり、アイテムとは表現集合の要素である。
  8. 異なるアルファベットは、異なる圏を定義する。