Zotero 基本概念

象手露

  • コレクション/サブコレクションは仮想フォルダ。リンクを構造化しているだけで、実体には影響しない。
  • タグは階層化できない。もし、Obsidianのような階層化タグをサポートすると、タグ階層とコレクション階層の区別が困難だろう。つうか、同じになってしまいそう。
  • 物理的な意味でのフォルダ〈ディレクトリ〉は使わないようだ。storageディレクトリの配下に、独自のIDを振ったサブディレクトリがあり、それがライブラリのアイテムの実体になる。
  • 管理対象データと、他デバイスと“共有されるファイル”は別な概念かも知れない。
  • PDFアノテーションは、PDFのチャンク(スタート位置アドレスとレンジ・オフセット)に対してアウトオブラインの情報を紐づける。アウトオブラインなので、本体PDFは無変更。
  • Zotero拡張機能は、xpiファイルで共有・交換する方式。
  • Mendeleyだと、既読未読管理ができるようだが、見当たらない。
  • アノテーションメモはMarkdownで書ける。
  • PDFへのハイライト指定〈リージョン、チャンク〉とスポットまたはリージョンへのアノテーションは出来るようだ。

検索〈サーチ〉に関しては、あるロールのセクション/ブロック内に指定したタームが出現するか? で検索できるのは便利だと思う。が、ロール名やセクション属性名や出現するタームの標準化がされてないと、曖昧性は避けられない。トライアンドエラー検索になるだろう。

メディアファイルに対するアノテーションノートは、Obsidianノートのような形式でも書けるが、紐づけ先のスポット/リージョンのメディファイル内アドレッシングが厳しいかも知れない。

論文リソースの集まりはだいたい「ライブラリ」と呼ぶようだ。

別なアプリケーションであるpapersでは検索式を仮想フォルダのように扱える。名前付きの検索式による“ビュー”の発想だだが、UIの作り方によってはけっこう便利だろう。検索抽出により、図だけを集めるとかができる。再編成機能と言える。

毎度のことながら、「アイテム」「ライブラリ」「エントリー」「レコード」「コレクション」「リスト」などの言葉が、アプリケーションのあいだで同じだったり微妙に違っていたり。

二値のトグル(ブール値だが)は「フラグ」と言ったりする。複数のフラグは色で区別する。レーティングも、有限個の数値に過ぎないが、人間がレーティングだと解釈すればレーティング。

ディスカバリー機能やレコメンド機能も重要になるが、これはなんらかの関連性情報がないとできない。結局は、検索機能/マッチング機能ということになる。

インターネット上のメンション〈言及〉の集約、インターネット上のサイテーション/リファレンスの集約。集約計算でメトリクスを計算できる。

データベースのビューと同じ意味でのビュー(読み取り専用)を定義して、ペインとして配置できたら面白いかも。ペインとは、同じドキュメントに対する異なるビューを表示する視覚的な場所。スクロールなどが連動することを想定。