タイピング・グリッド 再論

横と縦があるので、

  • 縦方向の列=ピア〈pier〉(peerではない!)
  • 横方向=フロア
  • フロアの数=ストーリー

次のように呼ぶのが良さそう。∈0 は「対象として所属する」。

今までの用語法の欠点は:

  • 指標とリテラチャー(指標圏)の区別が付きにくい。
  • ターゲット圏とアンビエントの区別がとても付きにくい。どちらもアンビエントと呼んでいた気がする。また、アンビエントは2-圏(圏の圏)だし、ターゲットは圏である事実も忘れがち。

ここで、 クラスは型クラスの意味であり、指標とターゲットに対して相対的に定義される。次の欠点は残っている。

「メタ」の用法は、

  • 指標はメタ指標により支配されている。スーパー指標〈上位指標 | 基底指標 | 優指標〉とサブ指標〈下位指標 | 派生指標 | 劣指標〉の関係と、指標/メタ指標の関係は別物。
  • クラスはモデル構成関手の“値”のことで、アンビエントインスタンス〈対象〉。したがって、メタクラスアンビエントと言えるが、あまり「メタ」にふさわしくない。
  • メタアンビエントを、アンビエントインスタンスとする圏だとすると、それは一階上のフロアのクラスになる。

今述べた「メタ」の用法はけっこうグチャグチャ

メタ指標以外は「メタ」使わんほうが無難。

Xがインスタンスとして所属するn-圏を「Xのn-クラス」と呼ぶことにすると、n階のサブジェクトは、(n+1)階のクラスに所属する。これは、タイピング・グリッドで斜め線になる。n-階にいるアンビエントはn-圏ではあるが、(n+1)構造を持つ圏からトランケーションしている。トランケーションにより得られるn-圏は打ち切りn-圏と呼ぶ。アンビエントは、n圏を対象とする打ち切りn-圏である。打ち切りという犠牲の代償として内部ホム構造を手に入れている。

打ち切りn-圏であるn-階のアンビエントは、(n+1)階のクラスである(n+1)-圏のインスタンスになる。

注意すべき点のまとめ:

  1. アンビエントとクラス構成時のターゲットを区別せよ。ターゲットはアンビエントの対象である。
  2. アンビエントは(n+1)-圏から作った、内部ホム付きn-圏である。
  3. 内部ホム付きn-圏であるn階のアンビエントは、(n+1)階のクラスである(n+1)-圏のインスタンスである。