純ワイヤリング図からケリー/マックレーン・グラフ

2次元方体を四角板または箱〈ボックス〉と呼ぶ。箱から内部の箱を幾つか取り除いたものを穴あきボックスと呼ぶ。“穴あきボックス=little-cubes opration”にストリング図を描いた図画多様体を考えて、ノードがないストリング図のとき、純ワイヤリング図〈pure wiring diagram〉と呼ぶ。

入出力の区別がある純ワイヤリング図からケリー/マックレーン・グラフを作れる。ケリー/マックレーン・グラフを上から下に描くとして:

  1. 小ボックス(四角い穴)に順番を付けて(番号付けして)、上段に小ボックス達の入出力仕様を並べる。
  2. ひとつの小ボックスの入力にマイナス符号とピン〈ジャック | プラグ〉識別子、出力にプラス記号とピン識別子を左から右に並べて書く。
  3. ひとつの小ボックスで一グループとして、小ボックスの個数だけ上段にグループを配置する。
  4. 下段に大ボックスのグループ(ひとつだけ)を配置する。
  5. 上段と下段のプラスマイナスと識別子の並びをシェープと呼ぶ。
  6. ワイヤーで結ばれているピンを、同様にワイヤーで結ぶ。
  7. ケリー/マックレーン・グラフの出来上がり。

シェープを対象として、グラフを射とする、ケリー/マックレーン圏、またはケリー/マックレーン・オペラッドを構成できる。識別子を番号にすると、マイナス記号とプラス記号の列が対象で、記号のあいだを結ぶグラフを射とする圏になる。

  • 課題:ケリー/マックレーン・オペラッドとケリー/マックレーン多圏を考察せよ。
  • 課題:カウフマン圏、テンパリー/リーブ圏とどう関係するか?

[追記]
実例

1から14まではワイヤーの両端となるピン。(1), (2)は内部の穴の境界、(0)は外部の境界。-, + はピンの極性。マイナス極性からプラス極性に向かってワイヤーを繋ぐ。
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