テンソルドミニオン もう一度

ドミニオンについては:

ドミニオンの定義は;

  1. 小さい対称モノイド圏
  2. モノイド否定(厳密対合)を持つ。
  3. 組み合わせ基底を持つ。

ドミニオンがコンパクト閉構造 (¬, η, ε) を持つとき、コンパクト閉ドミニオン、あるいはコンパクトドミニオンと呼ぶ。

Kを体として、K-ベクトル空間の圏で豊穣化されているドミニオンK-線形ドミニオンと呼ぶ。

K-テンソルドミニオンとは、K-線形コンパクトなドミニオンのこと。

有限個のベクトル空間を取ったとき、それらを含む最小のテンソルドミニオンが作れるので、それを TensDomin({V1, ..., Vn}) と書く。このテンソルドミニオンテンソル代数に代わる構造。

このなかで、次を考える。

  • ゲルファント変換 Gelf:C(I, V)→C(¬C, I)
  • 相反変換 Recip:C(I, V)→C(I, ¬V) via recip:V→¬V
  • 双対変換 Dual:C(X, Y)→C(¬Y, ¬X)

これらの変換は、圏論コンビネータとして定式化できる。

テンソルドミニオンのホム空間と、コンビネータとして定義されるホム空間の複線形写像が主役だと言っていい。スカラーはエンド空間の要素だし、ポインター/フォームもホム空間の要素。ホム空間の集まりとしての圏(複圏的圏、多圏的圏)に注目。