ワルドの枠組みの再整理

過去記事は、「ワルドの枠組みと機械学習」。チャンネル理論的に整理する。

吉田本 檜山
標本空間 Χ〈ギリシャ文字 観測値空間 X〈ラテン文字
決定空間 D 結果空間 D
確率分布族 P データの非確定性モデル P
パラメータ空間 Θ パラメータ空間 Θ
決定関数 δ 遂行子 Fδ
(なし) 遂行子の確定性モデル F
決定関数の族 Δ パラメータ空間 Δ
損失関数 W 損失述語 W

それぞれのプロファイルは

吉田本 檜山
P:Θ →* X P:Θ →* X
δ:X→D Fδ:X→D
(なし) F:Δ→[X, !D]
W:Θ×D→R≧0 損失述語 W:Θ×D→* 2

ここで、

  • →* :非確定関数=チャンネル
  • → :確定関数={シャープ|クリアー}チャンネル
  • [X, !D] : XからDへの確定性関数の集合

機械学習の文脈

従来型ソフトウェア開発 機械学習によるソフトウェア開発
プログラミング(人的労働) 学習〈トレーニング〉
成果物としてのプログラム 学習結果としての最適遂行子
プログラムの実行 最適遂行子の遂行

人間労働〈人的労働〉と機械労働の境界が変わる。機械学習によるソフトウェア開発では、人間労働は学習フレーム〈トレーニングフレーム〉の構築になる。学習フレームがワルド・フレームでいいかは疑問だが、とりあえずのスタートラインにはなる。