計算システムの構文

記述すべきモノを対象物〈objectum | オブジェクタム〉と呼ぶ。対象物の種別は意味範疇、文法内の品詞は構文範疇。次の意味範疇に属する対象物を扱う。

  1. 関数: 圏 $`\mathcal{TF}`$ の1-射、f∈Map(X, Y)
  2. 値・個体・データ : 圏 $`\mathcal{TF}`$ のポインティング1-射、a∈Map(1, X), a∈X
  3. 型 : 圏 $`\mathcal{TF}`$ の0-射、X∈Type
  4. 真偽値 : 集合 $`{\bf B}`$ の要素、t∈Bool
  5. 述語 : $`{\bf B}`$ を余域とする関数であり、圏 $`\mathcal{PD}`$ の0-射、p∈Map(X, B), p∈|PD|
  6. 論理式 : 圏 $`\mathcal{PD}`$ を意味領域とする構文的対象物、F∈Formula[X]
  7. バンチ : アトムの集合と区切り記号の集合から構成されるツリー構造 b∈Bunch[A, D]
  8. 導出 : 圏 $`\mathcal{PD}`$ の1-射、p:P → Q in PD

△はオーバーロード・コンフリクト。?は好ましくない用法。??は名前がない。

関数

  • 変数: 関数変数=△関数
  • リテラル: 関数リテラル=関数{記号 | 名}=△関数
  • コネクティブ: 関数コネクティブ={汎関数 | 作用素}{記号 | 名}=△{汎関数 | 作用素}
  • 項: 関数項=△関数
  • 閉じた項の意味: 関数
  • 開いた項の意味: 汎関数

値・個体・データ

  • 変数: 個体変数=?変数
  • リテラル: 個体リテラル=個体定数=?定数
  • コネクティブ: 個体コネクティブ=関数リテラル
  • 項:個体項=関数値項
  • 閉じた項の意味: 個体
  • 開いた項の意味: 関数


  • 変数: 型変数=型パラメータ
  • リテラル: 型{名 | 記号}=△型
  • コネクティブ: 型コネクティブ=型演算{名 | 記号}=型構成子{名 | 記号}=△型構成子
  • 項: 型項=△型
  • 閉じた項の意味: 型
  • 開いた項の意味: 型構成子

真偽値

  • 変数: 真偽値変数=?命題変数
  • リテラル: 真偽値リテラル=?論理定数=?命題定数
  • コネクティブ: 真偽値コネクティブ=?論理コネクティブ=?論理記号
  • 項: 真偽値項=ブール項=?命題=?論理式
  • 閉じた項の意味: 真偽値
  • 開いた項の意味: 真理関数=ブール関数〈Boolean function〉

述語

  • 変数: 述語変数=?命題変数
  • リテラル: 述語リテラル=述語{記号 | 名}=△述語
  • コネクティブ: 述語コネクティブ=?論理コネクティブ=?論理記号
  • 項: 述語項=論理式=△述語
  • 閉じた項の意味: 述語
  • 開いた項の意味: ??

論理式

  • 変数: 論理式変数=?命題変数
  • リテラル: 論理式リテラル=論理式(自分がリテラル)
  • コネクティブ: 論理式コネクティブ=?論理コネクティブ=?論理記号
  • 項: 論理式の論理式〈入れ子の論理式〉
  • 閉じた項の意味: 論理式
  • 開いた項の意味: ??

バンチ

  • 変数: バンチ変数(大文字ギリシャ文字)
  • リテラル: バンチリテラル=バンチ(自分がリテラル)
  • コネクティブ: バンチコネクティブ=バンチリーズニング{名 | 記号}
  • 項: バンチのバンチ〈入れ子のバンチ〉
  • 閉じた項の意味: バンチ
  • 開いた項の意味: バンチ構成子

導出

  • 変数: 導出変数=導出ラベル
  • リテラル: 導出リテラル
  • コネクティブ: 導出コネクティブ=リーズニング{名 | 記号}
  • 項: 導出項
  • 閉じた項の意味: 導出
  • 開いた項の意味: リーズニング