なめらかさ補題とその周辺

ベクトル場と導分の対応は、可微分補題が鍵だと分かった。

まず、言葉の準備。

  1. {偏}?微分係数
  2. {偏}?導関数
  3. {偏}?微分作用素
  4. 点導分 P, Q
  5. 領域導分 X, Y

対応は、

代数的・公理的 解析的・具体的
点導分 微分係数汎関数
領域導分 微分作用素

古臭いが、

  1. 汎関数: 関数空間から実数
  2. 作用素: 関数空間から関数空間

接ベクトル=点導分なので、接ベクトル場=点導分場。点導分場を Ξ, Θ などで表す。領域微分から点導分場、点導分場から領域微分への対応。

  1. 領域微分 X
  2. 点導分場 Ξ
  3. 成分関数 ξi

逆は、

  1. 成分関数 ξi
  2. 領域微分 Σξii

なめらかさ補題〈smoothness lemma〉

  • 点導分場Θに関して次は同値。
    • Θの成分関数 θi はなめらかである。
    • 作用素 (Θ▷-) はなめらかである。

作用素がなめらかとは、なめらかな関数を渡すとなめらかな関数を返すこと。

記法:

  1. PtDer(U, a) 点aでの点導分の全体 Der(C(U)/R, R)
  2. RgnDer(U) 領域U上の領域導分の全体 Der(C(U)/R, C(U))
  3.  \coprod_{x\in U} PtDer(U, x)
  4. 点導分場 Θ:U→ \coprod_{x\in U} PtDer(U, x)
  5. 領域導分から点導分場 X  \mapsto Ξ、Ξ:U→ \coprod_{x\in U} PtDer(U, x)