ゲージ変換 再度

TeXの欧文フォントと文字化け - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog) に書いた、エフスタッヒオス・バシリウー〈Efstathios Vassiliou〉の論文を少し読んだ。

「ゲージ変換」や「ゲージ変換群」が安定しないのは、対象と射が特定されてないからだ -- と分かった。

  • ゲージ場の圏の射を「ゲージ変換」と呼ぶ。

これは合意できてるが、ゲージ場の圏が合意できてない。

主バンドル ベクトルバンドル
自明 底射は恒等 G-TrivPrinBdl[X] TrivVectBdl[X]
自明 可逆 G-TrivPrinBundleIso TrivVectBundleIso
自明 任意 G-TrivPrinBundle TrivVectBundle
底射は恒等 G-PrinBdl[X] VectBdl[X]
任意 可逆 G-PrinBundleIso VectBundleIso
任意 任意 G-PrinBundle VectBundle

ゲージ変換と呼ばれる可能性がある概念は12種類あることになる。主バンドルに限っても6種類。

上記の表の圏のひとつをCとして、P in C に対して AutC(P) = CAut(P) = AutC(P) をゲージ変換群と呼ぶ -- これも異論はないだろう。異論が出るのは、圏Cの選び方だけ。

主バンドルなの?ベクトルバンドルなの? も 接続付き連携G-バンドルを対象にすれば曖昧性はなくなる。

6種類の接続付き連携G-バンドルの圏を考えれば、たぶんクリアになる。