大反省 (2): 概念の相互関係

  1. 無交差である = 分離している = 排他的である
  2. 交差している = 共通部分がある
  3. 包含している
  4. 同一である

それぞれ

  1. $`A\cap B = \emptyset`$
  2. $`A\cap B \ne \emptyset`$
  3. $`(A\subseteq B) \lor (B\subseteq A)`$
  4. $`A = B`$

相互関係のあいだの相互関係は:

  1. 「無交差」と「交差」は排他的である。交差するには、$`A, B`$ ともに非空。
  2. 「包含」と「交差」は、$`A, B`$ が非空の条件を追加して、包含の関係にある。包含関係にあるペアは必ず交差している。包含関係にあるが、交差してないなら、少なくとも一方が空集合。
  3. 「同一」と「包含」は、包含の関係にある。同一物のペアは、必ず包含関係にある。
  4. $`A, B`$ ともに非空の条件で考えたほうが直感的。この条件のもとで相互関係の相互関係を表わすベン図が描ける。

特に必要なのは、「ホゲホゲ」の外延《ホゲホゲ》と、形容詞を付けた《形容詞ホゲホゲ》のあいだの関係を、排他的か包含的か同一かを判断すること。

  • 《グラフ》 と 《有向グラフ》
  • 《無向グラフ》 と 《有向グラフ》
  • 《グラフ》 と 《半グラフ》
  • 《半グラフ》 と 《閉じた半グラフ》
  • 《開グラフ》 と 《閉じた開グラフ〈closed open graph〉》
  • 《頂点色付きラフ》 と 《頂点色無しグラフ》
  • 《頂点色付きラフ》 と 《頂点ランク付きグラフ》
  • 《頂点色付きラフ》 と 《辺色付きグラフ》

正確に理解しているなら、概念の相互関係のベン図が描けるはず。