内積を持つ3次元空間の特殊事情がある。
- V*の要素(コベクトル)が、内積によりVの要素とみなせる。
- 外積空間 V∧V の要素が、ホッジ双対によりVの要素とみなせる。
- SO(3)のリー環である歪対称行列〈反対称行列 | 交代行列〉の空間がたまたま3次元なので、適当な同型によりVの要素とみなせる。
結果的に“Vのベクトル”と呼べるものが:
- Vの要素: 反変ベクトル
- V*の要素: 共変ベクトル
- V∧V の要素: 疑ベクトル
- so(3)の要素: 疑ベクトル
Vに関連したベクトル空間の要素を、Vのベクトル量と呼んでしまい、Vのフレーム取り替えに対する挙動で分類する、というトンチンカン。
味噌もクソも一緒とはこのことだ。