- 二階の微分に関する2つの公理がわかりにくい。もっと直感的な公理から定理として導きたい。
- 微分の局所性が定式化されてない。これはマズイと思う。
- 微分作用素の線形性は公理じゃないだろう。
- 偏微分が明示的に定義されてない。
ヤコビ微分圏はこれらを解決する。
ヤコビ微分圏に特徴的な構成素は:
- 線形対象と線形射からなる線形部分圏 L。
- 開集合の定式化である、開包含射の部分圏 O と開包含射 oiX,Y:X→Y 。局所性は、開包含射で定義する。
- 圏論的構成子である線形台〈linear support〉 lin:|C|→|L|
- 線形内部ホム [,]
- 線形内部ホムに関連する演算子 ・(適用), *(内部結合), △(内部ペアリング)、▽(内部コペアリング)、(内部双積)。外部双積もあるが、デカルト積×で代用する。
- ヤコビ微分コンビネータ J:C(X, Y)→C(X, [lin(X), lin(Y)])
- 基本射: 線形部分圏内のデカルト積の構造射 λA, ρA, αA,B,C、すべての開包含射(恒等射を含む)、左線形射/右線形射、ポイント射(1からの射)
- 基本演算: 直積×(線形部分圏では双積)、結合
- 偏微分の交換公理
次のものは定理として出る。