blitの原点ともいえるgerbyによるstacksプロジェクトを見ると:
- bibエントリーから逆ポインタがある。
- 参照は、ジャンプと切り取り引用がある。セクションにはジャンプ、remarkは切り取り引用。
- セクション間のナビゲーションは next, prev とパンくずリスト
- lemmaはタイトル〈ラベル〉をクリックすると自分自身を切り取り引用する。
- sloganというtooltipがある。
- lemmaの切り取りは証明を含む。
- ひとつ上の階層のナビゲーションリンクはないようだ。パンくずリストで間に合う。
- 切り抜きブロックのあいだのナビゲーションもある。next, prev
- 切り抜きブロックから親にもどるナビゲーションリンクはないようだ。ちょっと不便。
- webページは基本セクション単位。エントリーと言ってもいい。
- 定義ブロック内で定義される用語はイタリックだが、それ以上の構造はない。
- 記法定義を識別・参照する方法がない。記法定義は定義に含まれないで、本文(フィラー)になる。
- exampleは識別できるが、何の事例かが辿れない。
- 定義内に記法が含まれる場合もある。が、記法だけを識別・参照できない。
- 概念の定義〈指標〉と実例〈モデル〉がそれほど明確ではない。
- セクションとブロックは区別されていて、ブロックは切り抜き可能で、ブロックのあいだのナビゲーションが出来る。ブロックはセクションの下にぶら下がる。
- Gerbyタグはブロックを識別する。
- 「Lemma 9.4.1. If k is a field, then every k-module is free.」、これなら、"field", "k-module", "free" からの参照が欲しいが、それは出来ない。
- 「Proof. This follows from Lemma 9.4.1 as every vector space is a projective module.」、ここで "Lemma 9.4.1" からのリンクはある。
- "the category of k-modules" で "category" はイタリックだが、リンクはない。
- "a so-called abelian category." で、地の文で用語定義がされている。
- ブロックは、definition, example, lemma/theorem+proof, exercise
- 地の文、ナラティヴが何の役割を演じているのか、ちょっと分からない。
- ページの下部にもナビゲーションリンクがあるといい。
- 「Definition 9.9.1. The polynomial P above is called the minimal polynomial of α over k.」が切り抜きブロックになるが、above があるので切り抜きだけでは意味不明。
- タグによって参照されるブロックも「タグ」と呼んでいるようだ。
- タグ=ID で、タグにステートメントと証明が付随して。タグごとに履歴を管理している。
gerbyのタグはIDのことだが、タグを付けられる対象物は:
- 'definition'
- 'lemma', 'proposition', 'theorem'
- 'equation' 単一の命題のことだろう、formula でもいいかも
- 'remark', 'remarks'
- `example'
- 'exercise'
- 'situation' 記述のセットアップのことか?
- 'section', 'subsection', 'subsubsection', 'item'
ルーリーのKerodonでは、次の統計情報〈Statistics〉がある。
type | count |
---|---|
definition | 292 |
example | 651 |
exercise | 115 |
lemma | 108 |
proposition | 666 |
theorem | 82 |
question | 11 |
remark | 1079 |
part | 3 |
chapter | 9 |
section | 50 |
subsection | 294 |
この統計情報には、
- notation が入ってない
- construction が入ってない
- warning が入ってない
また、
- equation は使ってないようだ。
- slogan は使ってないようだ。
- future reference (参照先が存在しない参照)がある