ゲージ不変性の解釈と双対的わからなさ

ゲージ不変性の意味するところ:

  1. 記述の客観性(観測者の無差別性) パッシブ・ゲージ変換に対する同変性
  2. 対象物形状の対称性 アクティブ・マテリアル変換に対する不変性

これはまったく違う。しかし、区別が難しい。

ゲージ概念とマテリアル変換概念が基本。

  • ゲージは、対象物・空間を観測・記述する手段で、座標/チャート/フレームなどと同じ概念。
  • マテリアル変換は、対象物に積極的に働きかける行為。マテリアル変換で、対象物はその属性や様態を変える。

不変性/同変性は:

  1. パッシブ・ゲージ変換に対する同変性は、ゲージを取り替えたとき、その取り替えに応じて観測結果を整合的に変換できること。
  2. アクティブ・マテリアル変換に対する不変性は、対象物にマテリアル変換を施しても観測結果が変わらないこと。

ゲージの全体をゲージ空間、対象物の状態の全体を状態空間と呼ぶと。観測は、対象物のある状態をあるゲージで測ることになる。ゲージ変換は、ゲージ空間に作用して、マテリアル変換は状態空間に作用する。

観測結果〈ビュー | アウトカム〉の空間を中間において、ある種の双対的構造があると思われる。ビューの変化があっても、それはゲージを取り替えたせいか、状態が変更(遷移)したかはわからない

この「わからなさ」をどう考えればいいのか?