U, V, W などは多様体Mの開集合、A, B, Cなどはユークリッド空間Rn の開集合。チャート写像 φ に対して、dom(φ)⊆M, im(φ)⊆Rn。
(U, x)はチャート、im(x) = A とする。U上のベクトル場 X∈ΓM(U, TM) は、gi∈C∞(A) を使って、
- 標準表示
と書ける。ここで:
- gi(x) は、gix の意味。
- ∂/∂xi は、(∂/∂xi)(f) := Di(fx-1) で定義される作用素。
標準表示は、上記の解釈のもとで正確な表現である。関数のタプル (gi) は、ベクトル場のチャートxによる成分表示を与える。これは次の同型を与える。
- C∞(A)n ΓM(U, TM)
特に、∂/∂xi∈ΓM(U, TM) で、セクション空間のC∞(A)-加群としての基底(フレーム)を与える。
- チャート (U, x) を前提にして、関数タプル空間 C∞(A)n は、 ΓM(U, TM) と同一視できる。同一視の根拠は標準表示。